2017.10.19 Thu
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10月のヒシガタ文庫

 
10月も半ばに入り、街路樹や公園の葉も色づき、美しい紅葉の季節になりました。枯れ葉を踏みしめ、カサカサという音を楽しみながら歩く子どもたちの姿が、目に飛び込んできます。気温もぐっと下がり、冬の足音も近づいてきていますが、もう少し、秋の余韻を楽しみたいですね。
 
10月の店内の選書コーナーでは、「食欲の秋」をテーマに、約100冊の本を展示しています。
 

 
『続 長尾智子の料理』著者:長尾智子(暮らしの手帖社)
「料理のことを考えながら、気ままに旅する。そんな旅の途中に、ひと休みをしながらおしゃべりをしている気分で書きました。」
 
食を愛する料理家たちのエッセイは、秋の夜長に、気軽に読書を楽しむことができるおススメの一冊です。お腹も心も満たしてくれる、まさに食欲の秋にピッタリですね。
 
こちらは、お菓子と味わう、おいしいブックガイドの『児童文学キッチン』文:小林深雪 料理:福田里香(講談社)
 

 
世界中で愛されるロングセラーの児童文学を、お話に登場するお菓子からも味わうことができる一冊。子どもの頃に夢中になって読んだ児童文学の世界、文字から想像する見たことのない外国のお菓子に憧れ、ワクワクした気持ちで読んでいたあの頃。大人も子どもも、夢中にさせてくれるお菓子の世界をお楽しみいただけます。
 
こちらは、『文字の食卓』著者:正木香子(本の雑誌社)
著者の正木香子さんは、2011年に「文字の食卓-世界にひとつだけの書体見本帳」というウェブサイトを開設しています。
 

 
「書体と言葉の出会いから生まれる、滋味豊かな味わいを誰かに伝えたい。
 本のつくり手と読者のあいだにある、言葉にできない至福を、文字にうつしとりたい。」(HPより)
 
そんな思いで始められた滋味豊かな書体をあつめた「文字の食卓」。文字の美しさを知ることも魅力の一つですが、文字に引き寄せられ、選ばれた言葉が綴られる幅広いジャンルの本にも注目。絵本やコミック、詩集やエッセイ、すべての活字には名前があり、その活字を選んだ人へ思いを馳せる、じっくりと向き合いたい一冊です。
 
その他、料理やお菓子のレシピ本の他、食を愛する人々のエッセイ、絵本やコミック、実用書まで、幅広い視点で選ばれた本をご紹介しています。ぜひ、店頭でお手に取ってご覧くださいね。
 
10月に入り、来年のカレンダーも続々と入荷しています。
 

 
山を愛するイラストレーターの落合恵さんの名峰カレンダー、今年も2種類届きました。
こちらは、台湾にある標高3952Mの「玉山(ぎょくさん、ユイシャン)」。玉山は、日本の富士山より高い、台湾の最高峰の山です。
 

 
また、去年に引き続き、お取り扱いをさせていただいている“ノラヤ”さんのカレンダーも届きました。土絵の具を使った木版画や鉛筆で温かみのあるイラストを描く”ノラヤ”さん、2018年のテーマは『ノラヤのケーキごよみ』。
 

 
1月は”黒豆きなこケーキ”、4月は”桜カップケーキ”、10月は”モンブラン”など、月ごとに、季節を感じることができる焼き菓子が描かれています。
 
また、当店では初めてのお取り扱いになります、山口県在住の美術家 保手濱 拓さんのカレンダー。札幌在住のデザイナーユニット”drop around”が一緒に作っている保手濱さんのオリジナルプロダクトです。
 

 
柔らかな色彩、優しい形、保手濱さんの目を通して描かれる自然の姿が、drop aroundのお二人によって引き出され、日常の中にある素朴な美しさが表現されています。
 
その他、ヒシガタセレクトのカレンダーをご紹介しています。1年を一緒に過ごすカレンダーは、日々の暮らしの中で、大切なアイテムの一つですよね。ぜひ、お気に入りの一冊を見つけに、お店にいらしてくださいね。


Written by m-homma