2019.04.22 Mon
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【中津箒・吉田慎司『詩情と暮らし展』】

 
日に日に日差しも温かくなり、すっかり春らしくなりましたね。
 
4月のヒシガタ文庫では、箒職人の吉田慎司さんによる『詩情と暮らし展』を開催中です。吉田さんの手から生まれる「中津箒」と共に、吉田さんがセレクトしたたおススメの詩歌の本を展示しています。
 

 
「中津箒」は、神奈川県で明治時代より作られている伝統的な箒。吉田さんは、札幌を拠点に、原料となるホウキモロコシは無農薬にこだわり、伝統を継承しつつ、独自の視点で美しい箒を作られています。ホウキモロコシを手で束ね、編み込む紐もご自身で染色され、細部にまでこだわって、丁寧に作られた手仕事の集積です。
 

 
本展では、様々な種類の「中津箒」を展示しています。畳やフローリングなどの床を履く長い柄の箒や、デスクやダイニングテーブルなどのお掃除に最適なコンパクトなサイズの箒など、サイズも色々。用途やスペースに合わせて、お選びいただけます。
 

 
こちらの筒形のミニサイズの箒は、やわらかくて、しなやかな穂先が細かい部分に詰まったゴミもしっかり取り除いてくれる優れもの。コーヒーミルやパソコンのキーボードなどのお掃除にもお使いいただけます。
 

 
吉田さんが作る箒は、柄の部分も特徴的で、竹を使ったモノや、自然の形状を活かしたユニークな形の柄も魅力。サクラや白樺、ニレの木など、使われている木の種類によって、表情もそれぞれ。手にしたときのゴツゴツとした手触りは温かみがあり、手の仕事を肌で感じることができる暮らしの道具です。
 

 
本展では、箒と共に、吉田さんがセレクトしたおススメの詩歌本も展示しています。短歌や俳句、詩集など、吉田さんの言葉を添えて、ご紹介しています。
 

 
『さよならバグ・チルドレン』山田 航(ふらんす堂)
「若い世代を代表する、現代の切なさや希望をみずみずしく描く歌集。札幌市民必読!」
 

 
『よいひかり』三角 みづ紀 (ナナロク社)
「札幌在住。全国で活躍する若手詩人の三角さんの第七歌集。ドイツにひと月滞在し、制作した生活の詩。とつとつと、語られる深い世界に触れるポエジー」
 
札幌を拠点に活躍する歌人や詩人など、吉田さんの視点で選ばれた一押しの詩歌本が並びます。ぜひ、お手に取って、ご覧くださいね。
 
吉田さんの美しい手仕事と、美しい言葉が綴られた「詩歌」の展示。
会期は、GW最終日の5月6日(月・祝)まで開催しています。ぜひ、お出かけください。


Written by m-homma